安野光雅さんの絵は黄色とオレンジの印象です、飾れば部屋が明るくなる、立ち止まって顔を近づけてしまう、エッシャーのように神秘めかした気取りもなくムンクのようなおぞましさもなく、北斎や浮世絵師のような玄人的な手馴れ感もなく、メルヘンイラストの平板でべたつきく手触りもなく、顕微鏡のミクロで宇宙のマクロを描く、ただ安野の絵だけで通るものでした。合掌