志ん生本を何冊か、どれも屈折した成功談です。たぶん父親は息子の悪行を嘆いて死んだはず、不摂生で病死したり満州で行き倒れれば悪名だけが残ったはず、名人(たぶん達人)と呼ばれ賞賛されたから愛惜されたのです。自主出版自叙伝本が盛んだそうで私も父親の聞き書きをしましたがおもはゆくて困りました。美濃部由紀子さんの本は抵抗感がありません、それは孫が祖父を語っているからで、高齢時代、その形が自然でしょう