吉右衛門が亡くなりました。三人吉三でいえば和尚の役割、粋な役者でした。菊五郎は艶のお嬢、白鷗は以前はお坊でしたが実の役柄、一人欠けては芝居になりません、残念です。しかし役者は死んで面影を残します、菊吉爺いといって先代を褒めたたえる人も今は希少になって当代が爺婆になりました。芝居も音楽も劇場で見て聞いてその響きを肌で感じてこそのものです。まことに法楽な時間を過ごしましたありがとう播磨屋さん