炎天

くっきりと空、日影に吹き通る風、蝉の声、まるでフォークソングのようですが昔の高校生は課題のように鎌倉巡りをしました。もちろん観光客がいない自動販売機のない頃です、水道の蛇口からビリっとくる鉄サビの水を飲み、汗を手ぬぐいで拭いて炎天に出ていく、それを修行のように思っていました。大学生になり京都や奈良に行くようになってもそのスタイルは変わらなかった、青雲の志も白髪の歳になりました、夏のノスタルジア

2023/7/31