雪国

国鉄だったころ蒸気機関車に乗りに北海道に行きました。見渡す限り真っ白な中を真っ黒な機関車が白い煙を上げて走っていきます。線路の音は雪に吸い込まれて時折汽笛が叫びます。数人だけの客が青い硬いシートにただ黙ってうずくまっています。ひもじかったなコンビニなんかありません。駅名が雪で隠れて見えない、終着駅まで乗りますが宿屋があるかどうか行ってみなければ分からない、予約なんかしない時代ですから。雪国の心細さを味わいました

2025/1/11