手紙

古い本を捨てようとしていたら手紙がでてきた。よくあるバターンの通り読み返すのが嫌で、といってさっさと捨てられず、とりあえず本の間にはさんでおいて忘れたのだ。つい読んでしまった、そのまま忘れていれば良かったのに、恨み言が書かれていた。相手は文学少女、早熟で人生を早く見ようとする、そんなことをすぐに思い出したのも困惑の原因だ。手紙のやりとりがあって、ついに「…信頼していたのに…」という返事になったらしい。そこは覚えていない。

2020/5/14