死んだ彼のことが頭から離れません。独身でした、冒険者なので当然なのか相手に巡りあわなかったのか聞いていません。日本や外国の現状、文化、旅の思い出など話はとぎれませんでしたが互いに私生活は言葉少なく、しかし私の女房は好きだったようです。もう一つか二つの人生を思ったのでしょう。最後に何を残したのか、想像できません。「我が良き友よ(下駄を鳴らして)」とか「山の友よ(マキ割り飯炊き)」が耳に響いています。